EAを使えば判断がゼロになるわけではなく、むしろ冷静に判断する力が必要になります。最初は少額で動きを体感し、想定通りか確認しながら進めることが大切です。不安を感じたら立ち止まる勇気を持ち、撤退も前向きな選択だと考えてください。
EAを使えば判断が「ゼロ」になるわけじゃない|何が変わるのか
EAは「自動で取引」するけど「自動で判断」はしない
EAという言葉を初めて聞いたとき、「自動で取引してくれるなら、自分は何もしなくていいのかな」と思った人もいるかもしれませんが、そうではありません。
EAは「自動売買プログラム」のことで、あらかじめ決められたルールに従って取引を行います。たとえば「この通貨ペアが○○円まで下がったら買う」といった指示を、人間の代わりに実行してくれる仕組みです。
人間がやる判断、EAがやる判断の違い
EAを動かすかどうか、どのEAを使うか、いつ止めるか。こうした判断は、すべてあなた自身が行います。
EAを使うことで変わるのは「取引を手動でクリックする手間」であって、「判断そのものがなくなる」わけではありません。EAを動かし続けるかどうかを冷静に判断する力が必要になります。
「放置で稼げる」が怪しく感じる理由
EAは未来を予測できない
ネットで「EA」と検索すると、「完全放置で月利30%」といった派手な宣伝を見かけることがあります。こうした言葉に疑問を感じたこともあるでしょう。
これはEAが「未来を予測する魔法の道具」ではないからです。EAは「決められたルール通りに動く」だけで、相場が急変したときにそのルールが通用するかどうかは別問題です。
相場が急変したときにルールが通用しなくなる
いつもは穏やかな相場でうまく動いていたEAが、大きなニュースが出たとたんに想定外の損失を出すこともあります。「放置でOK」と言い切ることはできません。
怪しく感じたときは、その感覚を大切にしてください。
最初の一歩で失敗したくない|何から確認すればいい?
そのEAがどういうルールで動くのか
EAを使ってみたいけれど、いきなり失敗するのは避けたい。そう思うのは自然なことです。
まず確認したいのは、「そのEAがどういうルールで動いているか」です。短期間で小さな利益を積み重ねるタイプなのか、長期間かけて大きな利益を狙うタイプなのか。この違いを知らずに動かすと、想定と違う動きに驚くことになります。
過去の成績は「参考」であって「保証」じゃない
次に確認したいのは、「過去にどういう成績を出してきたか」です。
ただし注意が必要なのは、「過去にうまくいったから、これからもうまくいく」とは限らない点です。過去の成績は参考にはなりますが、保証ではありません。
自分が許せる損失ラインを決めておく
最後に、「自分が許容できる損失の範囲」を決めておくことです。
「ここまでなら失っても大丈夫」という線を引いておくと、焦って判断を誤ることが減ります。
少額で試すって、具体的にいくらから始めるべき?
「失っても生活に影響しない金額」が正解
「最初は少額で」とよく言われますが、具体的にいくらなのか、はっきりしないと逆に不安になります。
答えは、「失っても生活に影響しない金額」です。月の収入から余裕を持って出せる金額。人によっては1万円、人によっては5万円かもしれません。
大切なのは、「他人と比べない」ことです。誰かが「10万円でスタートした」と聞いても、それがあなたにとって適切かどうかは別の話です。
金額よりも「冷静でいられるか」で決める
少額で始める理由は、EAの動きを実際に体感するためです。
画面上で数字が動くのを見て、「これなら冷静でいられる」と感じられる金額が、あなたにとっての適正額です。金額を見るたびにドキドキして仕事が手につかないなら、その金額は大きすぎます。
最初の目的は「稼ぐこと」ではなく、「EAがどう動くか知ること」です。
EA稼働中に確認すべきこと|続けるか止めるかを決める視点
数字だけ見ていると振り回される
EAを動かし始めたあと、何を見ればいいのか。大切なのは、「数字だけを追わない」ことです。
利益や損失の金額は気になります。ただ、それだけを見ていると、一時的な増減に振り回されてしまいます。
「想定通りの動きか」を確認する
確認したいのは、「EAが想定通りの動きをしているか」です。
「1日に3回ほど取引する」と説明されていたEAが、1日に20回も取引していたら、それは異常なサインかもしれません。「損失はこのくらいまで」と設定していたはずなのに、それを超える損失が出ている場合も、何か設定が間違っている可能性があります。
こうした「想定とのズレ」を見つけることが、EA稼働中の一番の仕事です。
「このまま続けていいのか不安」になったときの判断材料
許容損失を超えていないか
EAを動かしていると、途中で不安になることがあります。「このまま続けて大丈夫なのか」「止めたほうがいいのか」と迷ったとき、どう判断すればいいのでしょうか。
ひとつの目安は、「最初に決めた許容損失を超えていないか」です。「3万円までなら失ってもいい」と決めていたのに、すでに2万5千円の損失が出ているなら、一度止めて状況を整理する時期かもしれません。
EAの動きが理解できているか
もうひとつの目安は、「EAの動きが理解できているか」です。
なぜ利益が出たのか、なぜ損失が出たのか。それが説明できないまま続けていると、不安は大きくなる一方です。「こういう相場のときに利益が出やすい」と理解できていれば、冷静に判断できます。
不安を感じること自体は悪いことではありません。それは「立ち止まって考える」サインです。
撤退を決断するタイミングはどこで見極めるか
許容できる損失を超えたとき
「撤退」という選択肢について考えます。撤退とは、EAを止めて、一度立ち止まることです。これは「失敗」ではありません。
撤退を考えるタイミングは、大きく分けて3つあります。ひとつ目は、「許容できる損失を超えたとき」です。最初に決めた線を超えたら、一度止める。これはルールとして決めておくと迷いません。
EAの動きが理解できなくなったとき
ふたつ目は、「EAの動きが理解できなくなったとき」です。説明と違う動きをしている、何が起きているのか分からない。そう感じたら、無理に続けるよりも一度止めて調べたほうが安全です。
精神的に疲れたとき
みっつ目は、「精神的に疲れたとき」です。EAの動きが気になって仕事に集中できない、夜も眠れない。そうなったら、金額に関係なく止める選択をしてください。
撤退は「逃げ」ではありません。状況を整理して、次にどうするかを考えるための時間です。EAは、いつでも再開できます。
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